皆様こんにちは。
キャッシュフロー経営推進全国会認定講師の山口です。
さて、儲かる会社とはどんな会社でしょうか?
・お客様の行列が途絶えないラーメン屋さん
・ヒット商品を生み出し、生産が追い付かないほどの注文が来ている
・粗利率の高いサービスや商品を提供している
など、様々なイメージをお持ちのことと思います。
でもこれって、確実に長続きする会社かというと、どうでしょうか。
会社は一時的に儲かればよいというものではありませんよね。
「儲かる会社」の前提は“ゴーイングコンサーン” (Going Concern)であり、「潰れない会社にする」ということです。
潰れない会社とは?
それでは、「潰れない会社」とは一体どんな会社でしょうか。
それは、お金を貯められる習慣のある会社です。
会社は赤字だから潰れるのではなく、資金がなくなるから潰れてしまうのです。
コロナ禍における不況のあおりを受け、今期は赤字になってしまったとしても、前期までに着実にお金を貯めてあればなんとか会社を継続することができます。
明確な目標はありますか?
ところで皆さんは、会社としてどれくらいお金を貯めておけば良いかという明確な目標をお持ちでしょうか?
我々キャッシュフロー経営推進全国会では無借金経営・ダム経営の実現を目的として活動しています。
〇まったく仕事がなくなっても、1年間食いつなげられる預金残高を目指しましょう
〇人件費や家賃、その他の経費などを払っても1年間耐えられるだけのお金、預金残高を目指しましょう
というものです。
理想は、毎年着実に利益を出し、更に税金を払い、残ったお金を預金していく。
これがお金(=預金残高)を増やしていく王道です。
しかし、利益が出ていてもお金が思うようにたまらない会社が多いのが現実です。
その理由はいくつかあります。
まずは、「入ってきた以上に使うから」です。
こんな当たり前のことに気が付いていない人は論外かもしれませんが、意外にそのような人が多いのもまた事実です。
なぜなのでしょうか。答えはシンプルに、「どんぶり経営」だからです。
個人の収入で考えていただくとわかると思いますが、年収が400万円でも、300万円しか使わなければ100万円残ります。
年収1,000万円でも1,000万円使い切ってしまえばお金は1円も残りませんよね。
もし会社員が今日で仕事を辞めた場合、明らかにお金が残っていた方が安全でしょう。
ちなみに、世の中に「高収入貧乏」という言葉があるのをご存知でしょうか。
年収1,000万円以上の家庭の方が、それ以下の年収の家庭より預金額が少ない、つまり収入が少ない世帯の方が預金が多い、そのようなデータがあるのです。
なぜそのようなことになるのか?という答えは簡単です。収入が多い方は気が大きくなるからですね。
高級マンションに住み、高級車に乗り、お子さんの教育にも熱心で、生活も派手になりがちです。
つまり、収入が多くても使ってしまえば預金は増えないということです。
このような場合、蓄えがなければ会社を辞めた瞬間、家族が路頭に迷うということになってしまいます。
では、会社の場合はどうでしょうか。
このような当たり前のことに気がつかず、考えずに取り組んでいる経営者は意外と多いのが現実です。
税金が高いというのも理由の一つかもしれませんが、税金が高い、税金を払うくらいなら!とむやみやたらに経費を使ったり、無駄なモノを買ったりしていませんか?
税金を100万円安くしたいからと、300万円使ってしまうのはナンセンスです。
また、決算書を見ると経営者の性格がわかると言われますが、ちょっと会社の景気が良くなったりお金が通帳に溜まってくると気が緩み無駄遣いをしてしまうのも大きな原因です。
景気が良くなったからと言って、くれぐれも生活レベルを極端に上げたり、交際費を無駄に使うようなことがないようにしたいものです。
潰れない会社にしていくためには
言い方を変えると、「潰れない会社」にする、という意識を持つことが経営者には必要だということです。
重要なのはやはり、毎年ちょっとずつでもお金を増やしていく目標を設定し実現していくことです。
お金がたくさんある会社こそが、潰れない会社と言えるでしょう。
そして毎年着実に預金残高を増やすことについて意識をしてください。
会社の預金残高はもちろん通帳でも確認できますが、決算書の「貸借対照表」に記載されています。
過去の決算書から確認し、貸借対照表の流動資産にある現預金残高を各期ごとに並べてみてください。
毎年増えている会社もあれば、減っている会社もあるでしょう。
ここを増やす努力こそが「儲かる会社」への第一歩と考え取り組んでください。
では、預金残高を増やすにはどうしたら良いのか?
そのノウハウについては我々が毎月開催しているセミナーに参加していただくとご理解いただけると思います。
是非、ご受講をご検討ください!